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終わってしまえば簡単だった。オレたちは客と商売人の関係に戻るだけだった。

脱ぎ散らかした衣服を整えてやると、彼は「何か欲しいものはないかい」「キミはもっと幸せになれる」などとセールス文句を連ねる。しかし、オレは

「サスケがいるから大丈夫だってばよ。」

といってその注文をはねのける。

「そうですか。ではまたご贔屓に。」

普段はそう言っていつものあの笑顔を浮かべ帰っていく。
けれども、今日に限って彼は違う言葉を選択した。

「本当に大丈夫なの。」

「……何がだってばよ。」

今日はもう終わったずのオレたちの関係は意図も容易く続けられる。彼は先程と変わらずタメ語を使って話し続ける。

「サスケとの関係だよ。」

「どういう意味だってばよ。」

睨みつけるようにして彼を見れば、今日は納得するまで帰らないと目で訴えていた。

「そのままの意味さ。」

「やめ……ッ!」

今着たばかりの服を無理矢理たくし上げられると彼はオレのまだ敏感な胸の突起に噛みついた。

「ッあ!」

それから、いつもより執拗に舐め回されて唾液でベトベトに濡らされ、組み敷かれる。

「や、ヤメロってばよ……。」

「今さら。」

抵抗してみても彼はオレを一瞥するだけだった。なんだかんだ、欲望に抗えないオレは彼の施しを甘んじて受けてしまう。すると彼は、

「君のいいようにしてもらえるとばかり思わないで。」

と言った。そして、

「いつまでボクとこんな関係を続けるつもりなの?」

オレのズボンを剥ぎ取る痛いくらいオレのアソコを握り込んだ。







サイはいつも優しかった。

行為の時、サスケはもういいだろうと見切りをつけると、遠慮なくオレを貫く事が多いけれど、サイはオレが頷くまでちゃんと待ってくれる。

ソコが入れるためにないことに配慮し、なるべく痛くないように他で気を紛らわしながら進めてくるのだ。

それから、オレのイイトコロをちゃんと探してくれるから自然と声が漏れる。

オレがサイでいっぱいになった時は、オレはサスケとは違った充足感でいっぱいになっていた。

頭がほわほわして、とても気持ち良くて、身体中が満たされたような、そんな気持ちになった。

ただ、この関係に愛はなかった。

オレにとってはサスケが一番だったから。

どんなに自分本位であっても、どんなに痛くされても、サスケが幸せでいてくれることがオレの幸せだった。

だから、サイとは身体の関係、それだけだった。

それだけだと、思っていた。

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あきゅろす。
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