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昼休み(上)

「くぁー!アイツ超ムカつく!!」

授業が始まって数週間。桜も若葉が茂り出し、気持ちよい風が吹く。そんな中、いささか不機嫌に、ブスリとタコさんウインナーを突き刺すナルト。

「アイツ、オレがパス寄越せって言ったのに無視して一人でゴール行ったってばよ!?」

そんなナルトに、ハイハイまたですか、と呆れたように返事が返る。

「知らねーよそんなこと。あんなでけー声でアピールされたら誰だってパスしねぇよ!」

第一お前は目立ち過ぎだ!とピシャリとキバにいいのけられると、途端答えに詰まる。

「そ、それだけじゃねーってば!」
「まだあんのかよ。」

毎日のように衝突して、何かとあの後ろの席のイケメンな彼とトラブルを起こすナルト。しかしながら、決まって負けるナルトに、何度もため息をつきながら、彼の言い分を聞き続ける続けるキバ達。そんなナルトに、

「んなこと言ったってしゃーねぇだろ。」

と、メロンパンを食べながら、またいつものようにシカマルが答えた。

「成績優秀、スポーツ万能。」
「おまけにイケメンとくれば文句の付けようもないでしょ。」

いい加減言い飽きたよ、とチョウジにまで突っ込みを入れられ、もう弁解のしようがない。にも関わらず、未だ納得できないナルトは難しがる。

そこまで彼につっかかるナルトに、キバがニヤリと笑い、

「お前、うちはが気になるんだろ。」
「は。」
「うちはサスケのことが好きなんじゃねーのか、って言ってんだよ。」

ギャハギャハとからかった。それに対して真っ赤になって怒るナルト。

「んなわけねーってばよ!!」

キバの冗談に本気でキレるナルトに、シカマルがこの上なく面倒くさそうな顔をしていたのは言うまでもない。

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