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オレはなんて面倒臭い教え子を持ったんだとため息をつくカカシ
「ふーん。そんなことがあったの。」

そう言ってお茶を啜ると、自分の教え子が真剣に悩んでるんだからもうちょっと興味持ってよね!とサクラに怒られた。

「それで、ナルトはどうしたいって?」

「それが…何も言わないのよ。」

「何も?」

「そう。」

サクラ曰くこうだ。

ナルトはサスケが好きだけどそれを伝えてはいない。それは、同じ性別であることに少なからず抵抗を感じているからだ。

と言うところまで聞き出したところで、ナルトは何も言わなくなってしまったそうだ。

サクラは続けた。


でね、ナルトはこう言うの。『サクラちゃんは、オレがサスケを好きでも怒んねぇの?サクラちゃんはサスケが好きなんだろう?それなのに気にしたりしねぇの?』ですって!バッカじゃないの?今さらサスケくんに一人や二人、ライバルが増えたからなんだっていうの!?なんだったら、考えたくもないけど、大蛇丸だってサスケくんをそう言う意味で狙ってるかもしれないのよ?私はそんな甘い気持ちでサスケくんに片思いしてるわけじゃないわ!って言ってやったの。そしたらナルト、どう言ったと思う?『やっぱりサクラちゃんには敵わねぇや。』って。ねぇ、先生私どうしたらいいと思う?私は、ナルトに元気になってもらいたいけど、この恋を諦める気はないのよ。ううん。きっと、サスケくんには一生片思いしてると思うの。でも、それ以上でもそれ以下でもない。死んでも破れない、一線がそこにあると思うの。だからね、悲しいけど、私はサスケくんが幸せになれるならそれだけでいいの。それなのにね、ナルトがあんなんじゃない?サスケくんの幸せには今のところナルトが大
きく関わってるのよ。そうとしか思えない!長年サスケくんを見ている私が言うんだから、間違いないわ。だから、昨日はナルトもおかしかったし、サスケくんもピリピリしてたのよ。わかる、先生?


ここまで矢継ぎ早に話されて、女の子ってのはスゴいなぁと改めて思った。

「要は、ナルトとサスケに早く仲直りしてほしいんだろ。」

「さっきっからそう言ってるじゃない!!」

机をバンと叩くとサクラはハッとしてまたすぐに落ち着きを取り戻した。

「ねぇ、先生。どうしたらいいと思う?」

「一個だけ聞いていいか。」

ようやく話の意図が見えてきたオレは、うーんと頭を捻りながらこう言った。サクラが頷くのを確認すると、

「サクラは、ナルトとサスケがくっついてもいいと思ってるのか?」

そう言うと、サクラは難しい顔をして、場合によっちゃあね。と小さいながらも言った。

「よし、じゃあ試してみるか。」

「…何を?」


それは、明日のお楽しみ。

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