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帰宅

サスケともっと話がしたい。

そう思ったナルトは急いで荷物をまとめ昇降口まで駆けていったが、サスケはもういってしまった後だった。

少し残念に思ったけれど、明日も会えるし気にしないことにした。

帰宅途中、本来通るべき道を逸れ、近道の公園を通る。いつもはなんの問題もなく過ぎていくその道。しかし、なんということだろう、そこには、サスケが誰とも知らぬ女の人が一緒にいるではないか。

思わず身を隠し様子を伺うとサスケはその人と何やら話し込んでいるように見えた。

長身に合う薄ピンク色のスーツ。腰ほどまである長い黒髪。背中を向けているため、顔は良く見えない。ただ、なぜだろう。その女の人からは怪しげな雰囲気を感じていた。

その証拠に、女の人はサスケの顎を掴み片手は肩を撫で回す。それに対して、サスケはあまり良い顔をしておらず、いつもの無表情をしかめっ面に変えているようだった。

何を話しているか耳をダンボにしてみたが距離がありすぎて話は全く聞こえなかった。

しばらくして、話が終わったらしい女の人はサスケを離すと去っていった。

女の人を見送るサスケにオレはたまらなくなって声をかけた。

「誰だよ、今の……。」



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