[通常モード] [URL送信]

Novel
ナマエ [赤木+木暮]
「どうしても淋しい時は、俺のこと名前で呼べ。いいな。」
そう言って、赤木は外方を向いてしまった。

それは、半ば強引に決められた2人だけの、約束。

全国大会出場をかけたインターハイ予選が終わり、3年生の引退が決まった。
新チームとしての次の大会に向けて、日増しに厳しくなる湘北バスケ部の練習に耐えることが出来ず、ついに1人、また1人と部員たちは去っていく。
彼らを止めることも、理解することも出来ずに、木暮は広くなっていく体育館で毎日を過ごしていた。

大丈夫、まだ負けない。
大丈夫。

魔法の呪文の様に、そんなことを小さく呟きながら。

→Next

[前へ][次へ]

14/28ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!