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陽のあたる場所
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先輩の呟きに少しドキリとする。


あの如何(いか)にもガラと頭が悪そうな奴らに話し掛けるのか…



「先輩…って!?」

「君達、何してるの?」



振り向いたらもう居なく、奴らに話し掛けていた。


全く躊躇(ためら)いや恐れもなく。



「えっ!ちょ、何何何!?」



やはり頭の悪そうな、金髪の女が騒ぎ立てる。


目つきの悪い男は先輩を睨みつける。



「何すか。」


「楽しそうな所悪いけれども、君達は未成年だよね?そろそろ家に帰る時間だよ。」


「えっ?えぇっ?何!マジキモイんだけど。つかあんた誰?」



あんまりな罵声を浴びせられても先輩の態度は変わらない。



「申し遅れたね。刑事のあさぎと申します。っと、これ警察手帳。帰らないなら君達を補導します。」



笑顔でサラリと彼らにとって聞きたくないはずの“補導”という言葉を持ち出せば、若者達は顔色を変える。



「ウソ、ウソだよね。マジな訳ないじゃん…」


「ふざけてだろ。ああ!?」


「残念ながら君達をからかうために警察のふりをする程、私は暇じゃないの。分かる?」



そう言うと俺を手招きで呼ぶ。


すっかり様子が変わった若者達を見ながら、口に手を添(そ)えて内緒話しで伝えてくる。



“逃げられないように、この子達の背後に回って。”



俺は無言でうなずいて返し、気付かれないようにそっと背後に回る。


これでよし。



「警察だが何だか知らねーけどよぉッ!すぐ黙らせてやる!」


「よせ!馬鹿!」


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あきゅろす。
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