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他1
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刀を研ぎ、障子から入る月の光が、刀の面に反射する。



鏡のように、刀に私の姿が映る。



その中の私の瞳は陰り、私を見つめ返す。



「――四ツ葉、おるか?」


「!?政宗様?」



障子を開けると、先ほどとは違い、着物姿だった。



「手会わせの相手になって貰えぬか」


「でも…私は、」


「あの事なら気にせずともよい。」



それとも、腕に自信がないのか。と、政宗様がニヤリと笑った。



「…いいえ。」


「――その眼じゃ。真っ直ぐと見据えるその眼が、貴様らしい」



そう言って、私に木刀を渡す。


それを受け取り、二人で中庭に歩き出す。



そして月光の下、同時に木刀を構えた。



「――言葉で理解しあうよりも、この方がよいだろう?四ツ葉」


「………はい。それは、政宗様も同じでしょう?」

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