うちとBASARAと日輪の智将 ページ:8 「−−フフ…これはこれは…」 光秀は怪しく笑う。 「先ほどの女中ではないですか……駄目ですねぇ…−−こんな危ない所に来ては…」 なつめは光秀を睨む。 「あんた……さっきから何なのよ!!」 輪刀を光秀に向けて、一喝。 「就が悲しむ事をわざと言ったり、傷つけたり!何が目的!?」 「フフフフ…それは、そこに跪いている男に聞くのが賢明ですよ…」 なつめは元就をちらっと横目で見る。 元就の呼吸は荒い。 早く処置をしなければ−−− 「…とりあえず、あんたが敵ってのは分かった。」 なつめは輪刀を構えたまま、冷徹な眼を見据える。 「さっき、就が死んで悲しむ人なんていない−−って言ったわよね?……聞いてたわよ。」 「事実でしょう?毛利元就には人望がない−−−人を駒と見なし、目的の為ならば、死ねと簡単に命じる人が…悲しまれる分けがない。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |