うちとBASARAと日輪の智将 ページ:8 元親は元就に目をやる。 元就は睨んだままだったが。 「さっき言ってたのは、こいつの事かい?」 「…………………」 元就は答えようとしなかった。 なつめは怪訝そうに元親を見る。 「何の話…?−−まあいいや。それより、元就にそのデカイ碇の先を向けんのやめてよ!」 なつめは元親の碇槍を指差し言う。 この部屋は、元親が数mある碇槍を担いだまま立っても−−多分暴れても平気なくらい広く、天井が高い。 「それはできねぇ相談だな。仮にも敵だぜ?武器を向けるのはやめらんねぇな。」 「元就を……−−殺すの…?」 なつめは真剣な目をして、元親の隻眼をみる。 「ああ。…無抵抗の相手を殺すのは性にあわねぇが……随分前から戦を続けてきた。−−いい加減、俺も…おそらく毛利も決着をつけてぇだろ?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |