うちとBASARAと日輪の智将 ページ:6 (…や…あの歌は何度も聞いちゃいけない気がする…!――今は、逃げよう…!) なつめは逃げだそうと立ち、一歩踏み出した。 《キィンッ!!》 「!!」 目の前に現れたのは光の壁。 「なつめ。やっと見つけたぞ。」 元就は息切れしていた。 走り回って探したらしい。 「っ、就…。」 「どうしたと言うのだ。ザビー様が困ってらっしゃったぞ。」 元就がつかつかとなつめに歩み寄る。 「いやっ!!戻りたくない!!」 「!」 元就が足を止める。 「う……うちの事は…構わなくていいから…!就は先に行ってて…」 「だが「いいからッ!!」 なつめに言葉を遮られ、元就は黙り込む。 「そんなに嫌なのか?」 なつめは静かにうなずく。 [*前へ][次へ#] [戻る] |