うちとBASARAと日輪の智将
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ザビーの合図で教徒の人達が歌いだした。
「ザービザビザビ♪ザービザビザビ♪」
「「「ザービザビザビ♪ザービザビザビ♪」」」
と、共になつめは変な浮遊感と自分の思考を遮られるのを感じた。
「!?…い…いやぁッ!!」
その感覚に耐えきれず、なつめは大声で叫ぶと、元就と来た道を引き返した。
「!!なつめ!」
元就の引き止める声も聞かずになつめは一目散に走って行ってしまった。
「…−−はぁ…はぁ」
歌が聞こえない、静かな所になつめはいた。
(…何…あれ…気持ち悪い…)
他の事を考えようとしても、歌が頭に入ってきて、それを許さない。
しかも歌について自然に考えてしまう。
「−−いやだ…こんなの……。――元就……!」
青ざめるなつめ。
「−−なつめ!何処におるのだ!」
「!」
タイミングよく、元就の声が、近くで響く。
(連れ戻される…!)
そしたらまたあの歌を聞くことになるだろう。
背筋が寒くなり、右腕をさする。
(元就に迷惑をかけるかもしれないけど…)
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