うちとBASARAと日輪の智将 ページ:7 と 《ビュオオオォ!!》 「!?」 突然の突風が、元就を打ち付けた。 顔を腕で隠し、防ぐ元就。 突風は空へと舞い上がり、ふと消えた。 「………っ……」 風が完全に去ったのを感じ、腕をおろした。 と、目の前に黄色い何かが降ってきた。 それを手のひらで受け止める。 「………向日葵の……花弁?」 元就は空を見上げた。 そこには、青空一面にばらまかれた、無数の向日葵の花弁が舞い落ちてきていた。 「…………」 言葉を失う元就。 夏眼が“にゃあ"と、空に向かって鳴いた。 「…なつめ…なのか?」 答えは返ってこなかった。 しかし、元就にはわかった。 「“笑え"と言うのだろう…?なつめ」 元就は空を見上げ、微笑んだ。 我も、お前に会えてよかった。 ありがとう [*前へ] [戻る] |