空を見上げて
標的7 その4
『なに言われようともやらないから』
雲雀の方へ向き直りハッキリとした口調で断る。
「風紀委員といっても普通の委員会の仕事はしなくて良いから。ただ…気に入らない群れがあったら勝手に咬み殺してくれたら十分だよ」
咬み殺いたらいいって…私平和主義なんですけど。
それにあんな不良集(以下略)。
「それとも、今すぐ咬み殺されたい?」
黙っていると痺れを切らしたらしく、腕章を持っていない手でトンファーをちらつかせてくる。
リボーンは相変わらずエスプレッソを飲みながらくつろいでいる。
『貰っておくよ…』
このgoing my wayの2人め…
と心の中で毒を吐きながら受け取りリンと一緒の所へ入れた。
「あと携帯」
そう言いヒラヒラさせる雲雀の手に恐る恐るスマホを置く。
雲雀はスマホを2、3分操作した後返してくれた。
よかった…てっきり没収かと思った。
一応メニュー画面を開いて見るが、特に変わった所は無くなにをしていたのかが疑問だ。
「僕の連絡先入れといたから。必要以上は使わないように」
慌てて電話帳を見ると雲雀 恭弥と入っている。
…後でこっそりヒバリンに変えておこう。
本人に見つかったら咬み殺されるだけで終わる気がしないが。
命がけの事を企んでいるとチャイムが鳴る。
「それだけだから。君が授業に遅れることは一様連絡してるけどさっさと戻ってね」
準備周到だな…。
雲雀がソファーに戻るのを見てドアを開ける。
「放課後、並盛山だぞ」とずっと黙っていた人の声を聞きながら早歩きで教室に戻るのだった。
〜標的7 END〜
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