空を見上げて 標的2 その2 そして今は多分後者だ。 ディーノとの修行の方は確か二人が巫女さんのコスプレをしてツナをお見舞いに行っていたと思う。 リボーンが持っている可能性は無いわけではないが、二人の持ち物には服らしきものはないし、二人自身が着ているわけでもない。 まぁ、此処がREBORN!の世界のパラレルワールドだという可能性もあるけど…。 私という原作に居なかった人が入ってきているから多少は違うだろう。 以上の事から、今は何とも言えないということだ。 そんな風に自己分析しているとハルに腕を引っ張られた。 「柚ちゃんも行きますよ!」 「皆に紹介したいし、ね?」 と、笑顔の二人に半分強制的にツナの病室に連れられていった。 Θ [527号室 沢田綱吉] ハルと京子に連れられて来た病室のネームプレートにはそう書いてあった。 やはりあの沢田綱吉、VONGOLA X世のようだ。 同姓同名ということもあり得るのだが、中から 「休んだ分はネッチョリやるぞ☆」 「ネッチョリやだー!!」 とか 「ははっ、元気なのな」 「なに言ってるんだ野球バカ!テメーはさっさと部活に行けっ!…十代目!!お手伝いいたします!」 など、お馴染みの台詞で並盛トリオ+αの声が聞こえてくるから沢田綱吉本人の病室で間違いない。 ついにツナ達に出会うのかと思うと心拍数が一気に急上昇する。 そんな私の心の内を知らずにハルが扉をノックした 。 「ツナさん!ハルです。入りますよ」 ハルが扉に話しかけると中から少しうわずった声でツナが返事をした。 「う、うん!入って!」 大方ハルと共に京子が来ていると思っているのだろう。 …実際来ているのだが。 やっぱりツナには京子だなと思いながら、病室へと入っていった二人のあとを追う。 [*前へ][次へ#] [戻る] |