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燦々と (鳴門/シノナル)





一筋、二筋
降り注ぐ散光。
キラキラと輝く様は、彼の金色を彷彿とさせる。
あぁ。
キレイだ。
さわさわ、さわさわ
森は、シノの周囲で穏やかなまま。
散光はどこまでも優しく、
森特有の緑の匂いが鼻腔をくすぐる。
おだやかで、やさしい。
大樹に背中を預け座り込むシノの周囲は影に包まれて、
日光は当っていないのに、ぽかぽかとあたたかい。
視界の隅で、散光が煌めく。
肩からぬくもりが伝わる。
「………のどかだ…」



その日森の中で、シノとシノによりかかって眠る金色の子供の姿があった。




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あきゅろす。
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