逆言遊び奥州編 「Ha、お前はホントに役に立たない」 「政宗様は暗君でいらっしゃる」 「お前の作る野菜はマズいよな」 「政宗様には微塵も期待しておりませんし」 「HaHaHaっ!俺にお前は必要ねぇよ。You see?」 政宗の隻眼と、小十郎の瞳がぶつかる。 ぴりりとした空気が二人の間に流れた。 「……………………」 政宗の瞳の奥には確かに青く揺らぐ炎があり、小十郎の態度は柳のようにしなやにそれを受け流す。 「くっ、」 不意に、政宗が肩を揺らした。 「政宗様……」 小十郎が呆れて嘆息した。 政宗はさも面白いように笑っている。 「全く、とんだjokeだな」 「ご自分が言い出したのでは?」 「それだぜ」 政宗がキセルに手を伸ばす。 「幸村の忍がわざわざ俺のトコまで来て勧めたんだ。てっきりもっとHAPPYなモンかと思ったんだがな」 「だからお戯れが過ぎますと、この小十郎申上げましたが?」 政宗は肩を竦めて答えた。 「小十郎は?どうだたったんだ?」 「………遊びと分っている以上、なんとも」 「だよな……アイツら何がそんなに楽しいんだ?」 「さぁ………」 戯れでは切れない絆の自負 これ二回書き直したって言ったら信じますか← [*前へ][次へ#] |