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拍手 (27ピン)


「ツナさんツナさん、イーピンデス、入っていいですか?」
「はいはーい」
重厚な樫の扉の奥から、ひどく気楽な返答が返ってくる。
イーピンがドアノブに手を掛ける前に、扉が開いた。
「や、いらっしゃい。」ふわりと微笑む綱吉に、イーピンは屈託のない笑顔を向けた。
「こんにちわっ!」
綱吉は微笑んだまま中に招く。
「呼び出してごめんね。イーピンの為に隼人に用意させたんだ」
そう言って綱吉が指し示した先には、立派な五段雛が鎮座している。
「わぁオヒナサマ!懐かしいです!」
沢田家で昔やっていた雛まつり。奈々はイーピンやビアンキのためにちらし寿司を作ってくれた。
「ちらし寿司はないんだけど……ごめんね」
「いいえっ!嬉しいです!!ありがとうございます!」
イーピンは大きな目をキラキラさせて雛人形を見つめている。
「すごい……ステキ」
「そんなに喜んでくれると、用意した甲斐があるな」
「ステキなプレゼントありがとうございます!」
「当然だよ」
綱吉は笑顔で、イーピンの頭を撫でた。
「あっ!ツナさんっ私ちらし寿司作れます!キッチンお借りしていいですか?」
「ハイっ!雛まつりしましょう!」

その夜、守護者の皆を交えたちらし寿司パーティーがボンゴレの屋敷で行われた。






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