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うわっ!!」
入り口にでんっと置かれたイワシとばっちり目が合った。

「おっよぅツナ!」
「やっ、山本、」
「んー?」
「あ、アレ何!?」
「え、知らね?魔除けだよ魔除け」
「魔除け?」
うろんな顔で魚を見下ろす。
柊の上に置かれたイワシは濁った目でこっちを見ている。

「ツナっちは何かやんねーの?」
「んー。チビがいるから豆撒きしたいんだけどさ。ランボとか全力で豆撒いてきそうで。
「やりそうなのなー」

ふと、山本の目が悪戯っぽく目を輝かせた。
「鬼役、獄寺とかいいんじゃね?」
「いやいや、悪いもん」
「そうかぁ?」


数日後、獄寺は沢田家の居候に追い払われた。
事情を知らぬ間に鬼のお面をつけて、目を白黒させている獄寺を見て山本が大爆笑していた。

(や、山本ーーっ!)



いたずらっこ山本。
きっと、今日ツナんとこいくならこれ被んないとダメなのなーとか言ったんだ。




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