拍手 (マモツナ) 本誌捏造!しかも死ネタ 全く、役に立たない。 息が上がる。 幻術の使いすぎによる消耗と、致命傷ギリギリの傷がいくつか。頼りになるはずの青の同胞は隣りで動かない。 目の前をふわふわしているふざけた敵が本当に目障りだ。 「よっわーい。アルコバレーノって言ってもこんなモンなんだぁ。じゃあやっぱりあの沢田綱吉も大したことなかったのかな?」 あぁ、こんなにボロボロになったと知ったら彼は血相を変えるだろうな。 彼はいつだってアルコバレーノに甘かったから。 (ツナヨシ……) 彼からもらった匣に、同胞の証を入れて術を掛ける。 「なっ!」 これでこいつらには手が出せない。運がよければラルの手元に行くだろう。 ジンジャーの顔色が僅かながらも変わったことにスッとした。 「そうそうお前達の思い通りにはならないよ」 あぁ、きっと次で最後の術だ。 (ねぇツナヨシ、君がいない世界はつまらないよ) ジンジャーが阻止するより早く、有幻覚で生み出した槍が、凄まじい勢いでマーモンの身体を貫いた。 [*前へ][次へ#] |