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拍手 (フラツナ)
本誌捏造!


「ふらんふらーん」
「おやぁ〜?ミーの気のせいですかねぇ、ここにいちゃいけないヒトがいますねぇ」

名前を呼ぶ声に振り返ってみると、相変わらず頭に花を咲かせたドン・ボンゴレがいた。

「一緒にお菓子食べよう!」

掲げて見せた日本語パッケージの箱に、フランはため息をついた。


「こんなことするほどヒマなんですかー?」
「んー。ヒマじゃない。だから隼人が探しててたぁーいへん」

ちっとも大変そうに聞こえない。

このドンが何故フランの所に来るのか。
理由は単純だ。
誰もフランと彼との関係を知らないから。誰もフランの所には彼を探しに来ないのだ。

お饅頭をパクつく綱吉はどう見ても年相応のただの一般人だ。とてもマフィアのボスには見えない。

ポケットの中、彼に託されたヘルリングはひんやりと冷たい。

「聞いてもいいですかー?」
「んー聞くだけはね」
「貴方はミーに何をさせたいんですか?」

「直に分かるよ」

その苦笑に、他人事ながら色々背負って生きてる彼の人生に少し同情した。





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