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拍手 (白望)
「神子」

その綺麗な顔が望美を見つけて輝いたことを、望美本人はとても不思議に思った。


銀色の長髪、長身、人間離れした美貌(事実人間ではない)で、白龍は周囲の視線を釘付けにしている。

望美に気付いた白龍は周りに花を飛ばす勢いの喜色満面笑顔で望美に近付いて来た。
「神子、」

望美の目の前まで来た白龍はごく自然に望美の手を取った。

「ふふ、神子の手少し冷たいね」

綺麗な白龍 優しい神様 望美の龍

「……ねぇ、白龍。人間になったこと、後悔してない?」

望美は神様に恋をした。
愛したのではない。恋をした。

神子と龍神の間にあった絆を恋情で染めた。

白龍は望美の言葉に笑みを浮かべた。
望美の言葉が掛け替えのない至宝であるかのように。

「いいんだよ。確かに私は神だったけど、神のままでは神子の側に居ることは出来なかった。だから、後悔なんてしていないんだ」

白龍は笑う。
キレイに キレイに

汚れない神 望美の龍
白龍を人間にしたのは望美のエゴ。

白龍の白い手が望美の手を包んで温める。

いいんだよ、と言う優しい神様

望美は唇をきつく噛んだ。
白龍の背中に手を回す。
そしてそのまま抱き付いた。


(どうか、白龍をこの腕で縛れますように)

神様に恋したのは神子。
どうしようもなく浅ましい、生身の人間。





遥かなる時空の中で3
(白龍×望美)



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あきゅろす。
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