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採点基準 (APH/香氷)

学パロ






「アイス、喉乾いた」
僕は黙って放り出されていたペットボトルを投げつけた。

「アイス、充電器」
僕は黙ってコンセントに差しっぱなしの充電器を指差した。




「アイスー、トイレ」

ばきっとシャー芯がふっとんで、ついに我慢も限界を超えた。

「いい加減にしてよね!!知ってるでしょトイレの場所ぐらい!何回うち来てるの!?」
「いや、一緒に行こう的な」
「馬鹿!」
「え、なに赤くなって。えっちなこと考えた?」
「ちっがうよ!ホント馬鹿!!」

一通り怒鳴り散らして気が済み、馬鹿馬鹿しくなって座りなおした。

「あのさ」
「ん」

香の手に弄ばれるシャーペンを視界に捉えつつ、優しい僕は説得の態勢を取った。邪魔されちゃ適わない。

「明日からテストだよね」
「I see」
「……分かってるなら勉強しなよ。それかせめて僕の邪魔しないで、迷惑」
「……」

こいつには辛辣なくらいで丁度いい。面の皮の厚みならダンといい勝負なんだから。


「難しいこと言う」

「は?どこが?」


いちいち香の相手をしてやるからいけないのかも。返事をしてからちょっと思った。



「好きな子と二人でいるのに」


とん、とん、リズムを刻むようにテーブルの上を進んできた香の指先がチョンと僕の小指に触れて。(香の手は僕より少し体温が低い。)
そのままゆるくまきついてきた。


「構うなって方がムリな話」

僕の体温とか、爪の感触。
遊ぶみたいにたどる香の満足そうな顔が、


僕はわざとテーブルに手を打ち付けてやった。下敷きになった香の手は痛いかもね。


「ばっかじゃない」

「痛、」

大げさに香が痛がるから、さっきより弱い力でまた叩く。



「ホント馬鹿」






まぁ、嫌いじゃないけど


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あきゅろす。
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