丘の上
彼の後ろから「ちょっと待って〜」と力ない女性の声が聞こえる。彼は坂の途中、あと少しで頂上かと思われるところから彼女を見た。
「あと少しだから、頑張って」
「待ってよおー……」
「待ってるから」
彼は彼女に微笑みかけた。その彼の手にはバスケットと女性もののバック、肩からはショルダーバックが提げてある。彼女の荷物も恐らく彼が持っているのであろう。
快晴の、雲一つない空の下、二人は一緒に丘の上へと向かっていた。
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