彼の休日


 休日の昼、一人の青年が少々大きめで小綺麗な水族館にやってきた。
 彼はとても穏やかな顔の通りの、どちらかといえば華奢な体つきだが、無駄な肉などない、洗練された体をしている。恐らく連れはいないのであろう、彼は入場料を払う窓口で学生証を出し、「高校生一枚」と言った。
 チケットを受け取ると、彼は晴れやかな顔をして正門をくぐっていった。



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