彼のこれからに


 随分寒くなってきた頃である。紅葉の木々も葉を落とし、秋の味覚も満喫した頃。

 彼は薪をくべて暖をとる古風なストーブの前で座布団を敷き、何をするでもなく座っていた。年の頃は十代半ば。まだ幼いその顔の眼つきとても鋭い。顔とは不釣合いなほどに。



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