(家三要素あり) 三成くんを好いた家康は事を得てご満悦な様子だった。私を抱いた理由は未だに理解できないが女性が駄目と言うわけではないようだ。大学内で三人でいる時間も増えて私はカモフラージュに使われているのかもしれないとふと感じた。しかしそれでも構わなかった。家康のことを好いているとバレてしまったし三成くんが私を好いていると分かってしまった為、利害一致の関係なのである。 「今日はウチに来ないか?」 「断る」 「いいじゃん、家康の家なら変に思われないでしょ」 「っ、ユエがそう言うなら」 「はい、決まりね」 「はは、ユエは強いな」 強くなんかない、家康と一緒にいられるなら何だって構わないのだ。三成くんの気持ちには応えられないが三成くんとするのも私は好きだった。かといって、恋人にするとかどうとかというのはお断りしていた。家康を好いているのも三成くんには筒抜けなのだ。それでもいいと三成くんは言ってくれた。 三人で家康の家に行くのは珍しいことではない、今までは勉強をしに行く程度には出入りしていたのだ。今回は違う、不純な気持ちで行くのは初めてだった。些か緊張している三成くんがなんだか可愛らしく写ってしまう。まるで彼氏の家に招かれた彼女のようだった。 「飲み物を取ってくる、寛いでいてくれ」 「ああ」 部屋を出ていく前に家康は私をチラリと見た。余計なことをするなよと云われたように思えて私は肩を竦めた。三成くんは少しだけ震えているように見えた。なんだか放っておけない。 「嫌なら止めた方がいいよ?」 「嫌ではない」 「そう?」 「手を」 「ん?」 「手を握っていてはくれないか」 キュッと三成くんの手を握る。震えていたのは見間違いではないようで私は大丈夫だよと笑って見せた。三成くんには家康は乱暴にはしないし、嫌がればキスだってしないだろう。そう言っても三成くんは短い返事しかくれなかったが。 行為は、二人がキスをするところから始まった。嫌がるというよりは怖がっているように見える三成くんの手を私はずっと握っていた。恋人繋ぎをして私も三成くんにキスをする、大丈夫だよ怖くないよと頬に手を当てて舌を絡める。面白くなさそうな表情をした家康は三成くんの首筋に唇を落とした。ぴくりと三成くんが震えるのを無視して家康の大きな手が三成くんをまさぐる、三成くんの手が私の胸に触れてブラを外される。私達に挟まれている三成くんはまるで補食される小動物のようで可愛らしく見えた。今から三成くんは食べられてしまうのだ。私と家康に。 「二本入った、キツいな」 「手加減してあげてよ、苦しそうだよ」 「平気だ、これしきのこと」 平気だと言いながらも震えているではないか、私はしかと手を握って三成くんの頬を舐める。食べてしまいたくなったのは血色の悪い頬が大層美味しそうに写ってしまったのだから仕方がない。家康はくちくちと後ろを弄りながら自分のをしごいていた。私は三成くんのに手を伸ばして触れた、ぴくんと震えた三成くんは仔猫のような目で私を見下ろした。大丈夫だよと言わんばかりに口角を上げてゆるゆると手を上下させる。三成くんの手が私の胸に触れて突起を優しく摘まんでくりくりと捻った。この手が家康のものだったらもっと気持ちいいんだろうなと思いながら家康を見れば三成くんに夢中だった。面白くない。 「三成くん、もっとしていいよ」 「っ、ユエ」 「ほら、待って脱ぐから」 「はは、貧相なユエの身体をどうこうするのは難しいだろう」 「黙れ、貴様はさっさと済ませろ」 貧相とは言ってくれたものだ。そんな私を二番目に抱くんだから家康の気が知れない。最近は三成くんの手もアレも慣れたもので私は次に彼が何をしたいかが理解できた。ただでなくとも動きにくい三成くんがやりやすいように動く、避妊具を破いて装着すれば私は寝転がり入れやすいように脚を開いてやった。その姿を見て家康は笑うのだ。まるでそういう職業の嬢のようだと。そして三成くんが怒るのだが。 「三成、入れるぞ」 「さっさとしろ」 「三成くん、慣れたら入れていいからね、無理しないで」 「ユエ、優しくする」 三成くんは優しく優しく私を抱くのだ。動きにくいだろうに必死に快楽と戦いながら私に快感を与えてくれる。三成くんとのセックスは本当に恋人同士みたいな感じだった。家康とはやりたいことをやるだけで時々無理難題言ってくる。困るけど嬉しかった。我儘言ってくれるのが嬉しいなんて私も大概にしなくてはならないと思うのだが。 「っ、ぐ」 「はっ、三成」 「きさま、大概にしろっ」 「無理だ、でも気持ちいいよ」 「三成くん、大丈夫?」 「ユエ、辛くないか」 「大丈夫だよ、辛そうなのは三成くんじゃん」 人の心配する余裕あるなんて流石は三成くんだなと思いながらゆっくり腰を揺らしてやる。不慣れだけど三成くんは嬉しそうに微笑んでくれた。家康は嘲笑うかのように私を見ていたのは知らぬ振りすることにした。私だって腰を振るなんてことしたくないし今だけでもいっぱいいっぱいなのだ。でも苦しそうな三成くんを見たらやらなくてはならないような気がして、不慣れなりに頑張っているのだ。 二人が達して、珍しく三成くんは意識があった。次は家康が私を犯す番だった為三成くんは私の頭上に居座った。見られるのは久々で恥ずかしかった。 「あ、あまり見ないでよ」 「ユエ、三成のをしてやれ」 「ユエ、無理はするな」 「優しいね、三成くん」 甘い誘惑なんて そんなんじゃない、家康の命令は絶対なのだ。 [*前へ] [戻る] |