悪友と親友という関係だから 「今度は脚ですか仁王くん」「おん」 お風呂上がりにソファにいれば仁王が床に腰を降ろした。また指でも噛むのかと思えば今度は脚を貸せという、お金でも取ろうかなと思ったがきっと彼女に出来ないことなのだろうと思った。最近、出来た彼女とは良い関係のようで話は聞かないけれど仁王が纏う香水の臭いが継続的だった為“特定のオンナ”がいるということは明白だ。 「噛むの?舐めるの?」 「いや、踏んで欲しいんじゃ」 「‥どこを?」「ナニを」 「つまり、仁王は変態ってことで宜しいかしら?」 「わからん、じゃが‥ユエになら踏まれてみたいと思った」 「私は脚を貸すだけ、好きに使ったら?」 「ん、じゃあそうさせてもらおうかのぉ」 仁王は私の左脚を掴んで自身の脚の間に入れた、スウェットの上から柔らかいモノが当たるのを意識して、なんとなくおもしろそうだと感じた。 「その遊びにノッてあげようか?」 「‥‥えっ?」 「要は、アンタのソレをどうにかすればいいんでしょ?貸すだけとか言ったけど--興味がわいたわ」 「‥‥‥じゃあ」「ん?」 「太もも、舐めてもよか?」 「いいよ、ちなみに私はどうしたらいいの?」 「爪先で、いじって、ほしい」 仁王がこういうお願いをしてくるとは思わなかったが、先日の指の件から彼は我が儘になった気がする。彼女には頼めない悪友の願いを断る理由なんて私には無くて、爪先に意識を集中させて弄ってみた。仁王は私の寝間着のズボンを捲り上げると、自由な方の脚に抱き付いて息を荒くさせていた。 「へぇ、オトコって奴は大変なのね‥脚で弄られただけでこんなんになるんだから」 「は、‥ユエ、引かん?」 「引くんだったら指の時に断ってるわ、大切な悪友の頼みですからねぇ」 「はっ‥は、ユエ」 「いいから、集中なさい、仁王は変態って言うより淫乱?」 「こ、んな俺は‥いや、か?」 「いいえ、意外な一面って感じで‥そうね今の仁王は可愛らしいと思うわ」 ピクリと仁王のモノが膨れた。可愛らしいと思ったのは本心、太ももを舐めたり食んだりしている姿を見下ろしながらの“オアソビ”になんとも言えない狂喜じみた感覚を覚えた。 「仁王こそ」「ん、んっ?」 「幻滅したでしょう?“生真面目ちゃん”な悪友がこんなお願いを聞くなんて」 「そ、んなこと‥な、か」 「楽しいよ、本当、仁王になら噛まれても舐められても嫌じゃない。あんよでこんな事するのも‥あは、よだれまみれな仁王も可愛いね」 柔らかな髪を撫でれば足首を掴まれて私の“弄び”から仁王の“自慰行為”と変わった。仁王は震えて、噛みついて、ビクビクと震えれば--この行為が終わりを告げる。 「はっ‥は‥ユエ」 色っぽく見上げられて、うっかりその唇に噛み付いてやりたくなったのを必死に抑えれば私は彼の髪を梳いてポンポンと肩を叩く。 「着替えてきなよ」 「‥‥おん」 背中が酷く小さく見えた なし崩しに襲うという行為をしない、素直に立ち上がった仁王に安心した。だから私と彼は悪友なままで私は噛まれて鬱血し痛んだ太ももを優しく撫でることにした。 [*前へ][次へ#] |