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マセツ
「でーん・か!」「うわ!」

ワインをラッパ飲み、加えてくてくてに酔っ払った賭博師はいそいそと就寝の準備をしていたモンク僧を襲撃した。

「な‥なんでそんな」

「ん〜‥エドガーと飲んでたんだけど文句ばっかり言って楽しくないから‥おさらばしてきた」

「兄貴と?そりゃあそんな飲み方してたら文句ばっかりも言いたくな、ほらほら瓶はテーブル!」

「ん‥マッシュ、たまには付き合えよ!」

「だから、もう飲まないの!そんな飲み方身体に良くないだろ」

「‥えへー‥しんぱいされたぁ」

ふにゃふにゃと笑う27歳が可愛らしく見えて末期だと悟る、仕方ない色眼鏡なしで見ても彼は綺麗だったし、気になり出した今は--どうしようもなく可愛らしく見えるのだ。好かれてるというのもあって、こんな無防備なんだろうなと崩れる身体を支えてやる。

「でんか‥でんか、マッシュ」

「はいはい、なんですか」

「‥飲めよー」

「はいはい、後でいただきま「いま!」‥勘弁してくれよ、な?セッツァー、俺のベッド使っていいから寝てくれよ」

「じゃけんにされた‥」「え?」

「ま、まっしゅに‥じゃけんにされた‥あああ俺‥嫌われた」

「嫌ってない嫌ってない、嫌ってない!」

絡み酒と泣き上戸だけは勘弁して欲しかった。慌てて抱き締めれば、すんすんめそめそとしていて次はなんだよと思っていれば、ぎゅうぎゅうと腕に力を入れる。

「‥マッシュ」「なぁに?」

「く‥くふふ‥マッシュ、シようぜえ」


このあとすぐ‥強制的に寝かし付けたのは、ここだけの秘密だ。

(なぁんであんなになるまで飲むのかなぁ)(あ‥よだれ)(‥兄貴が余計なこと言ったんだろうな)(‥‥まあいいや、寝よう)

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