妄想SS/short
喧嘩を解決せよ。
神尾と深司が珍しく喧嘩してる。しかもはた迷惑な事に部活が終わった部室で直ぐにだ。
いつも神尾の方が降参するのに…


「もう神尾なんか知らない…」

「ああ、そうかよっ!勝手にしろ!」


バンっ
神尾がドアを思い切り乱暴に開けて部室を出て行った。全く、今日が部長会議で橘さんが部室に顔を出さなかった事に感謝する。


「深司、どうしたんだよ。」

「お前達が喧嘩するなんて…つーか、さっきまでダブルスの練習してただろ?」


桜井と内田が深司に話し掛ける。
すると深司の瞳から一筋涙が流れた。


「俺達の問題だから、ほっといてよ…」


深司の一言にその場に居る全員が何も言えなくなった。
重い空気が流れる部室。

こんな時、橘さんがいればどうにかしてくれるんだろうとは思うけど…
いつまでも橘さんに頼り切りになる訳にはいかない。


「明日迄には何とかしとけよ。」


一人先に部室を出る深司の背中を見ながら言ったけど、その言葉に返事はなかった。


「石川〜…」

「あの二人、明日までに喧嘩終わってると思うか?」


「分からないけど…」

「やっぱりそうだよな…」

「なんとかならせるしかないだろ。」


もう橘さんは直ぐに引退だから、最後の最後まで心配を掛けられない。
これからは全部自分達でなんとかしないと…!



End?

***

橘さんが引退する直前のお話でした。
多分あんぱん子的に次の不動峰の部長は石川くんかと。

そんな彼にこれからも頑張って欲しい気持ちを込めて!




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