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不良3人組の事情
出会い〜枢編2〜
『お前と一緒にするな。』

そう言い残したものの実際俺のしていることはあいつの言っている事が正しい。

サボリだ。

さぁて…。次に昼寝できそうなのは…

…屋上しかないか…。

俺は屋上に繋がる長い階段を登っていく。

ガチャ。

今日は運がいいことに見事な青空が広がっていて昼寝にピッタリだ。

やっと昼寝が出来る。

そう思ってドアを閉める。

前を向くとまた人がいる。

身長は176aくらいか…?

身長は俺より遥かにデカい(チクショー!)

そいつはロリポップ(棒つきキャンディー)
を食べながら空…?町…?とにかく何かを眺めている。

人の気配を察知したその男子生徒は俺の方に振り向く。

そしてちょっと低めの声で俺に話しかけた。

「こんな時間に屋上に人がきたのか。珍しいな。サボリか?」

いやいや。あんたも同じ場所に同じ時間にいるんだからお前もサボリだろ。

そうツッコミたかったがあえて俺は無視した。

そうして別の方向へ歩こうとすると腕で俺の首を『ガシッ』っと、つかまれた。

そして…

「おいおい!無視すんなよぉ〜。悲しくなるだろぅ〜?」

と俺に言ってきた。

どうやらかなりFriendlyらしい。

そこで俺は…

「気安く俺の体に触らないでくれ。」

と言うとその男子生徒は少し驚いた顔をすると

俺から離れて『ごめん』とつぶやくいた。

「いや。そんな謝らなくていいんだけど…。ただ首が苦しかっただけだから。」

俺はそういった。すると…『!?』。そいつは俺に抱きついてきた。

「よかったぁ〜!嫌われたかと思ったぁ〜。驚かせんなよ。…アメ喰うか?」

コイツはかなりのアメマニアらしい。

ありとあらゆる世界各国のアメを持っていた。

そしてアメだらけ(ってかアメしか入っていない)のスクールバックを俺に差し出して

「好きなの喰っていいぞ〜。」

といった。

俺はフルーツはイチゴが好きだからイチゴのロリポップを貰った。

むぎゅ!

また俺に抱きついてきた。

コイツはホモなのか?

それともちょっと欧米の血が混じってるのか!?

ちょっとイライラしながら俺は頭の中でツッコんだ。

「イチゴって…。プッ。可愛いんだけど!ウケる。」

すると

ガチャ。

さっきの眼鏡男が入ってきた。

「あれれぇ?もしかして僕はイケない所を見てしまいましたぁ?」

ちょっと意地悪そうにそう言った。

「おぉ!悠…!保健室を我が物にしているお前がココにくるなんて珍しいな。」

「ちょっと2日酔いで寝ていたら小柄な男子生徒に起こされまして……むっ!君は!」

俺はペコッとお辞儀をした。

どうやら眼鏡の男は悠(ハルカ)という名らしい。

「なんだなんだ〜?二人は知り合いだったのかぁ〜?ずるいぞー!」

「黙ってください…恭弥。」

「もぉ〜!悠君ったら怖ぁい!」

少し可愛いげのある声(マネ)でそう言うと、悠と呼ばれるその男は

「…だから黙れっつってんだろぅが…変態ロリポップオタクがぁー!」

恐ろしいほど別人に変化して恭弥と呼ばれる男の胸ぐらをつかんでそう問いかけていた。

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あきゅろす。
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