loNG THE PRINCE OF TENNIS dreAM
0-2
放課後─
『……………ハァ。。
またやってるのね、荒井達』
コートの外から、リョーマを含めた1年生達が、2年の荒井達に絡まれているのが分かった。
すると─
カンッ──
「「なっ!!」」
『あ…』
缶倒しゲームに使われていた缶が、遠くから飛んできたテニスボールによって弾かれた。
「オー!当たっちゃったよ、ラッキー!!」
『武…』
「あっ、さっきの…」
「ヘッヘッヘ。
…おいおい荒井よぉ、3年がいないからって、か弱い新入生をカモっちゃいけねーな、いけねーよ」
「クッ…桃、用事あるから先に上がるわ」
「じゃあ」
荒井達がコートから出てくる。
『あなたたち』
「「「えっ?
…あっ!!」」」
『用事があるなら、グラウンド10周してから帰りなさい?』
「「あっ!
………はい!!」」
荒井達はグラウンドに向かった。
コート内では、リョーマが出ていこうとしている。
「おい、誰が帰っていいって言ったよ?」
桃城は出ていこうとするリョーマを止める。
「あっ!」
「ん、どうしたの?」
『…ん?』
「あれ、リョーマ君?」
「何、知り合い?行こ行こ!」
おそらく1年生の女子2人が、藍羅の横を通っていく。
『(あれ?あのみつあみの子って…この前柿の木坂テニスガーデンに、越z………………
…リョーマと一緒にいた女の子…)』
↑名前で呼ばないとイヤな性格ι
『(そういえば、あのあとスミレちゃんに電話したとき、孫だ。って言ってたっけ!確か…
…桜乃ちゃん?)』
「あっ、やっぱりリョーマ君!!」
「ん?」
「………かっこいい!
桜乃、誰?紹介して!」
「あ、うん。越前リョーマ君」
「越前、リョーマ…」
『…!井上さん!』
「ん?…あぁ、藍羅ちゃん!久しぶりだね。
……あれ、遠征はいいのかい?」
『私はちょっと家の用事があったので、国光と秀一郎に言って、今回は行かないことにしたんです』
「あぁ、そうか」
「うわっ、美人さん!」
『えっ?』
「こら、芝!
……あぁ、彼女は新人で、後輩なんだ」
『へぇ…。
…初めまして、3年の羽山藍羅です』
「芝砂織です!っていうか、それレギュラーのユニフォームよね?じゃあレギュラーなの?…って、女の子なのに?」
『…はい。私はちょっと…
スカウトされたもので、断れないでいたら、成り行きで…( ̄▽ ̄;)』
一方、コート内
「今朝、会ったよな?
お前が越前リョーマか。今朝も思ったけど、ずいぶんと小っちぇんだなぁ」
「…アンタ誰?」
「2年の桃城武だ!顧問のばあさんから聞いたぜ。
ツイストサーブ打てるんだって?」
「ゲッ、マジ!?」
「なにそれ、ツイストサーブって?」
「凄いの?」
「…だったら?」
「…潰す。
出る釘は早めに打っとかねぇとな」
『武…ι』
そして、桃城とリョーマの試合が始まった。
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