loNG THE PRINCE OF TENNIS dreAM
0-4
『もう…あんなに寝たのに、なんでこんなに眠いんだろ…
ん?』
リョーマはそのボールを見上げる。
「ん?」
『あっ!秀一郎…「ふっ!」えっ…?』
──ガシャン!
リョーマの打ったボールが、大石の横にあったカゴに入った。
「「「……………」」」
みんな呆然としている。
「案外簡単だね」
「なめたマネしやがって!調子にのるなよ!
1年坊主がしゃしゃり出る場所はねぇんだよ!!」
『やめなさい!!』
「えっ…?」
「藍羅…」
「あっ!羽山先輩だ!!」
『いい加減にしなさい!
相手は1年でしょ?先輩がそんなんじゃ、恥ずかしいわよ!
早くその手を離してあげなさい!!』
「あっ、はい…すいません」
やっと主人公らしいことを言った…(ちょっと感動…)
「あれ?羽山先輩って2年じゃないのかな?」
「さぁ?」
「コート内で何をもめている!」
「あっ!」
「部長…」
『国光…』
「「「ちーす!!」」」
「騒ぎを起こしたバツだ。2人ともグラウンド10周!」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!コイツg…「20周だ」はっ、はい!!」
「全員ウォーミングアップ!済んだ者からコートに入れ。1年は玉拾いの準備!!」
「「「はい!!」」」
「かっこいい…」
「手塚」
大石に呼ばれた手塚。
そこへ藍羅もやって来た。
『国光!』
「ん?…あぁ、藍羅」
「おっ、藍羅!」
『おかえりなさい!どうだった?』
「まあまあってとこかにゃ〜」
『英二!おかえりなさい!』
「ただいま〜!」
「藍羅」
『周助も!おかえりなさい!!』
「うん。
…僕達が留守の間、すごい1年が入ったみたいだね?」
『えぇ。
…越前リョーマ。すごいわよ?』
「ふーん…」
レギュラー全員、リョーマの方を見る。
『さっ、練習よ!
ウォーミングアップしてからコートに…って、もうしてたわよね。
じゃあみんなは先に入ってて!私は走ってかr「藍羅ー!!」ん?
…あっ、結衣!』
藍羅の親友、女子テニス部副部長の守沢結衣が呼んでいた。
「暇だったらちょっと来てくれなーい?」
『オッケー!今行くわ!
……ラッキーvVウォーミングアップ、いらないみたい!
じゃ、ちょっと行ってくるわね!!』
そう言って、女子テニス部のテニスコートに走っていった。
「ところでさ、英二」
「ん〜?」
「僕、藍羅と同じクラスなのに、今日会ったのは今が初めてなんだ。
…なんでかな?」
「……そういや、俺も今初めて会ったにゃ〜」
「不思議だね、藍羅は。でも…」
「ん?」
「僕は、藍羅のそんなところも含めて、なによりテニスに関わって楽しそうに笑ってる藍羅が、
一番好きだな」
そう言う不二の目には、女子テニス部の後輩達にテニスを教える藍羅が映っている。
「不二…」
「…さぁ、練習始めようか、英二!」
「………(ニッ)おぅ!!」
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