loNG THE PRINCE OF TENNIS dreAM
0-4
「それにしても、中学生でこれほどのスプリットステップを見せる者がいるとはね。
よっぽどの天性の感覚がないと、出来ない技だ」
井上が言う。
「じゃあ、越前が天才ってことスか?」
「とーぜん!あたしのリョーマ様が天才じゃなくて、誰を天才って言うのよ!?」
朋香の言葉に、芝が突っかかる。
「あなたねー、さっきから聞いてればあたしのリョーマ様、リョーマ様って、ちょっとうるさすぎ!!」
「なによ!いいじゃない!
あたしの王子様なんだから!」
「王子様ぁ?
あら!それいいわねー」
「あら、ダメよ!リョーマ様を゙王子様゙って呼べるのは、ファンクラブのメンバーだけなんだから!!」
「別にいいじゃないのよ!」
「ダメー!絶対ダメー!!」
「おだまり!」
「なんだろうね、この人たち…」
「そっとしておこう…」
『もう!リョーマは私の王子様なのに!』
「あれ?藍羅も、越前がお気に入りなの?」
『えぇ。大好きよ!』
「ふーん。(『大好き』、ね…)
いいじゃないか、別に」
『え?』
「藍羅には、僕がいるだろ?」
なんて不二が聞いてくる。
藍羅はそれに迷わず答えた。
『そうね!』
「ふふ…」
「ねぇ、不二先輩と藍羅先輩って…」
「付き合ってるのかな?」
「さぁ?」
なんて話されているとも知らずに。。。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!