loNG THE PRINCE OF TENNIS dreAM 0-1 Genius 006 その男、越前南次郎 今日もさっそくランキング戦。 でも、一番楽しみなリョーマの試合がないから、ちょっと退屈かも。 私の試合ももう終わっちゃったしね。 (ちなみに、全戦全勝! レギュラー入り確定よ♪) リョーマの試合はないから、今日は部活には来ないで別の所で練習するみたい。 次の相手は貞治だし… 油断は出来ないものね。 それはいいけど、とにかく、暇。 牛乳飲むこと以外に、何かすることないかしら。← …なんて考えてたら、1年トリオを発見!(武命名) 「なんか暇だなぁ」 「しょうがないよ。ランキング戦の間は僕たちやることないし」 「あーあ、この調子じゃレギュラーなんていつのことやら」 ふふふ… まぁ、そう思いたくもなるわよね。 「バーカ!うだうだ言ってねぇで試合をよくみろ!」 「あ、桃城先輩」 「桃ちゃんでいいって」 「「「ちわーす」」」 『武!』 「あ、藍羅先輩!」 『みんな暇してるわね〜?』 「えっ!いや、あの…」 『ふふっ…分かるわ。確かに暇よね、ランキング戦の間、1年って。ごめんね?』 「そ、そんな、先輩が謝ることないっスよ!」 「そうそう!それにほら、試合見てると、フォームだの攻撃テクだの、なんだかんだ、見るだけで盗めるモンは結構あんだぜ?」 「「「ふーん」」」 盗めるもの… 『そういえば私も、小さい頃、プロの選手のフォームとか見て、よく練習してたなぁ』 「へぇ、プロの選手を…」 「やっぱり、試合を見るって結構大切なんだ…」 『そうね。ただ単に自分の力をつけるだけじゃなくて、自分の欠点や間違いなんかも見つけ出せるのよ!』 「「「なるほど…」」」 「っていうか藍羅先輩、小さい頃って、いつからテニスやってんスか?」 「そういや、聞いたことねぇな。いつからやってたんだ?」 『そうね……ラケットを持ち始めたのは、二歳の頃からだ。って聞いてるわ』 「「「「二歳!?」」」」 『えぇ。本格的に打ち始めたのは… 四歳くらいかな?』 「ってことはテニス歴は…えぇっと1、2、3…」 「12、3年ってとこか?」 『そうなるわね』 「俺は2年。 ま、負けた…」 「当たり前でしょ」 『まぁ、とにかく、いろんな人の試合はよく見ておくといい。ってことよ。 あの先輩みたいにね』 「「「えっ?」」」 「あ、乾先輩!」 『次のリョーマの対戦相手よ』 乾はそんな会話には目もくれず、ひたすらノートに何かを書き込んでいる。 「なんか、迫力だね」 「「うん…」」 [次へ#] |