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loNG THE PRINCE OF TENNIS dreAM
0-3

「マムシのヤツ、一杯食わされたな」

「海堂はスネイクで、越前を左右に走らせて、相手の体力を奪っていく作戦だった。

それに対して越前は、あれだ!」



『低くて深いライン際の打球を、薫の足元に返し続けたことにより、薫は膝を曲げて低い姿勢を保たなければならなくなった。

あれを毎回続けられたら、通常の二倍から三倍の体力を使うことになる』





海堂の打ったボールが、またネットに当たる。





「30-0」










「そうすることで、マムシの体力を逆に奪ったってわけだ」

「疲れている量は同じでも、相手が隠し持っている切り札に気付いた者と、土壇場まで自分の有余を信じて、それに気付かなかった者とでは、精神的疲労度が全然違う」

「策に溺れたな、海堂」






「ゲーム・ウォンバイ 越前」



「ゲーム・ウォンバイ 海堂」










「海堂先輩、まだまだやれるみたいだ」

「リョーマ君の狙いもバレちゃってるし、体力勝負になったら分(ブ)が悪いかも」





海堂はスネイクを打った。

ラリーが続く。

走っていたリョーマが言った。





「スネイクって、“バギー、ホイップ、ショット”の…ことだよね?」








そして、リョーマが打ち出したものは…












『!?……スネイク?』



「スネイクだ」

「なんでアイツが…?」


「スネイクを打っちゃった!」

「リョーマ君、凄すぎ!!」


「おいおい、とんでもねーな」





「ところで、越前の言ってた、バギーなんとかって、なんスか?」

『バギーホイップショット』



「「「!!」」」



『大きなループを下から上に描き、遠心力を利用して、ボールに大幅なスピンをかける。

世界のトッププレイヤーの中にも、このショットを強力な武器にしている人が多いわ。
薫のスネイクは、それを応用したものよ。

でもテクニックが必要だから、昨日今日で真似出来るものじゃない。
それを見ただけで真似出来るなんて、並のテクニックじゃないわね』



「ま、そういう本人も?、マムシとの試合で、スネイクを見ただけで打っちまったけどな…?」

『あれは、偶々(タマタマ)よ!
偶然よ!』

「嘘つけ!
その後何度も打ってたくせに」


『…………』

無視して牛乳を飲む。












「これ、結構難しいっスね、海堂先輩。
偶然さっき読んでた雑誌に打ち方が載ってたし、実物見たからやってみたけど、やっぱリーチないとキツイや」





「マッチポイント 越前」










「あと1ポイントで越前の勝ちだ!」





リョーマのサーブ。



海堂のスネイク。











「スネイクだ!!」








「!!」





海堂はそのボールを取れない。



「ゲーム・セット!
ゲーム・ウォンバイ 越前」






「うん…」

「あの一年、勝っちまった!」

「あぁ…」

『………リョーマ…』


「「リョーマ君が勝ったー!勝った、勝った!」」

















そして─





ドカッ─

ドカッ─


海堂は自分の膝をラケットで打ち付ける。






「じ、自分の膝を…」



「相変わらずだな、彼は」

『あとで手当てしなきゃ』












リョーマは海堂に手を伸ばす。

「握手」

だが海堂はそれを無視して去る。

「つまんねーの」










海堂がコート内から出てくる。

「残念だったな、海堂」

「レギュラーの座は諦めねぇ。絶対に」


『薫!膝、大丈夫?』

「あぁ、平気だ」

『そう…あとで手当てするわね?』

「あぁ…」



「これで、ランキング戦Dブロックで負けなしなのは越前と…
それから、お前だけだな、乾…?」

























「あの〜、羽山先輩?」

『ん?』

「さっきからずっと気になってたんスけど、それ、なんスか?」

と言って、藍羅の持っているミニの牛乳パックを指指(ユビサ)している。


『これ?牛乳よ』

「牛乳…好きなんですか?」

『えぇ。毎日飲んでるわ』

「「「へぇー」」」

『あ、それから私のこと、羽山先輩なんて呼ばなくていいわよ?』

「え?…じゃあなんて…」

『そうね…藍羅でいいわ』

「「「えぇっ!?」」」

「そんなムリですよ!呼び捨てなんて!!」

『じゃあ、藍羅先輩で!』

「まぁ…それなら…」

『じゃ、決定ね!私は、薫を診てくるわ』




















Genius 005 スネイク・ショット

END.

atogaki&次回予告↓








































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atogaki


第五話!

しゅーりょー♪

終わった〜( ̄▽ ̄;)



いや、もうこれ、
「終わんないのでは?」
と思ってしまいました。

疲れました〜ι


今現在、朝の5時半過ぎでございます。。。

一体何時に書いてるんだよ!
…って話ですが、とりあえず終わったのでよしとします!


それでは、今回はここまでです!



あ、アンケートもよろしくお願いいたします!

→また仁王が1位に戻りました!





























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次回予告


越前リョーマの父親、
越前南次郎。

彼と藍羅の関係とは!?



次回、
【その男、越前南次郎】

タイトル、“テニスのおじ様”ってのはどうだ?
え、ダメ?なんで!?





H21.01.30.金.AM05:52
投稿
H21.03.17.火.AM05:39
編集

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