loNG THE PRINCE OF TENNIS dreAM
0-2
海堂のスネイク。
リョーマは追いかけて、走る。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
「そうか！スネイクで左右に走らされてるから、大幅に体力が削られてるんだ！！」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
「そう。そうして疲れきった相手を、じわじわいたぶっていくのが、マムシのテニスだ」
「返せば返すほど体力を消耗するなんて…」
「リョーマ君、このままじゃ…」
「40-0」
「でも桃城先輩、いやに詳しいね」
「うん、そうだね」
「あっ！ひょっとして！
前に同じ手で負けたとか…」
「「あぁ…」」
「！？……うるせー！！黙って試合に集中しろ！」
『(スネイクか…。あれは私も、初めて見たときはちょっと戸惑ったわ。
…さて、リョーマはどうする？)』
牛乳を飲みながら思う藍羅。
ラリーは続く。
リョーマは走り続ける。
『重い…』
｢｢｢｢｢え？｣｣｣｣｣
『あの打球、重くなってるわ…』
｢｢｢｢｢え……｣｣｣｣｣
リョーマはどんどん打ち返していく。
海堂の膝がくずれる。
「海堂先輩もすごい汗だね」
そして、リョーマの打ったボールが海堂のコート内に入った。
「40-30」
「いい試合だね」
リョーマのサーブ。
ボールを取ろうと走った海堂だが、途中で倒れた。
「ゲーム･ウォンバイ 越前」
「おぉ、なんだなんだ？海堂のほうがガス欠か？」
「海堂のヤツ、まだ気付かないのかな？」
リョーマがサーブを打つ。
海堂が倒れる。
「ゲーム･ウォンバイ 越前」
「どうなったんだ？俺には海堂のほうが、スネイクで押してたように見えたのに…」
「アイツがふらつくなんて、初めてだな」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
リョーマのサーブから、またラリーが続く。
海堂のスネイク。
さらにリターン。
海堂はボールを打ったが、ネットに当たってしまった。
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