ASSAULT2〜動き出した日常〜(完結) Misshon 11 アマゾネスクイーン 「・・・結構、面倒な組織だな」 伊吹は顔を青ざめながら呟く。不可抗力とはいえ、アマゾネスのエージェントを撃退してしまったのだ。 (あれ・・・デジャヴ?) 以前もライセンスで似たようなことがあり、その後酷い目に遭った。 「なんか、嫌な予感がする・・・」 「大丈夫、イブキ?」 アイリスが心配そうに伊吹の隣に座り、伊吹にもたれ掛かる。 「あら、邪魔しちゃいましたか?」 「!?」 雪那がリビングにやって来た。アイリスは真っ赤になり慌てて伊吹から離れる。 「今日は、みなさんいませんからね・・・。いるのは私とあなた達二人ですから・・・」 「あれ、レナードは?確か家庭教師の時間じゃぁ・・・」 レナードと言う単語を聞くと雪那は明らかに不機嫌な顔になり、舌打ちをして目を逸らす。 「・・・逃げました。あの子はプロですよ・・・。サボりのプロ」 (あ、多分レナード二、三日帰ってこないな・・・) その時、チャイム音が鳴った。 伊吹は時計を見る。現在午前10時。こんな時間に誰だろうと伊吹は扉を開ける。 そこに居たのは前髪が切り揃えられた白髪の女性。ダンサーだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |