ASSAULT2〜動き出した日常〜(完結) Misshon 19 悪夢の招待状 3 待ち合わせ当日。伊吹ら7人はゴーストタウンの指定された区画に来ていた。 当然警戒は怠らない。 「来ないな・・・」 「やっぱり、罠?」 アイリスが心配そうに言う。だが、その予想は幸いにも外れた。 車が一台やってきたのだ。巨大なリムジンが。 目の前に止まると、扉が自動的に開いた「乗れ」ということだろう。 「どうする?」 「ジノヴィ、ここまで来てどうもこうもないだろ」 伊吹が乗るとアイリス達も続いて乗り始める。 「うわぁ〜〜!ひっろ〜〜い!!」 「エリー、静かに」 はしゃぐエリーをレナードがなだめる。リチャードは呆れるあまりため息をつく。 「やれやれ、子供は気楽でいいな」 「少しは学んだ方がいいかもしれませんね、最近は根暗になりがちですし」 雪那は苦笑して二人を見守る。 「そういうことは隣のロシア人に言え」 「おい、リック、ロシア人だからって根暗って偏見は酷いぞ。明るい奴は明るいんだからな。・・・だが、この車は一体何処に向かってんだ?中からじゃわかりゃしねぇ」 そう、窓ガラスは全て黒く、外の様子はおろか、日の光すら入ってこない。 全てはこのリムジンに任せるしかなかった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |