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ASSAULT2〜動き出した日常〜(完結)
Another Mission 01 地獄への降下 8
チャーリーの状況は最悪だった。全く統制が取られておらず、装甲車、戦車がバラバラに配置されている。ハーキュリーズの残骸の近くに陣取り、戦車、装甲車はわせて六両程、既に何両か損傷している。負傷兵もおり、戦える隊員は戦車兵などを除いて18人程しかいなかった。

「マーク!!」

リチャードは狙撃兵、マーク・エドモンド上等兵に声をかけた。

「軍曹!無事でしたか!!」

リチャードは握手を交わすと状況を訪ねた。マークは首を横に振る。

「好ましくありません。隊員の半数が降下の際に死亡。既に中隊は壊滅状態です。しかも、ここ、チャーリーは車両、人員共に不足しており、何とか持ちこたえていますがいずれは・・・」

「ここは誰が仕切っている?」

「先程、チェスチナ准尉が戦死しました。今は誰も・・・」

「次の最高階級は?」

マークや、回りの兵士はリチャードを見つめる。

「・・・俺?」

一人の兵士が今にも泣きそうな顔でリチャードに言った。

「お願いです。命令を下さい・・・、自分はもう何がなんだが、どうすればいいのか分かりません!」

リチャードは暫く沈黙する。リチャードは実戦経験こそあったが、指揮経験は皆無だ。自分に指揮出来るのだろうか。否、やるしかない。

「ハーキュリーズの残骸を中心に装甲車と戦車で円陣防御をとれ!!負傷兵はハーキュリーズに押し込め!陸上部隊が来るまで耐え凌ぐぞ!!」

「「「サーイエッサー!!」」」

兵士達の目に希望が現れ、それぞれ動き出す。

士気が上がった。状況は依然として変わらない。しかし、リチャード達には耐えるしか無かった。



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