ASSAULT2〜動き出した日常〜(完結) Misshon 03 潜入 伊吹とアイリスは屋敷に潜入。偽の身分証があったためとても楽に入ることができた。 「にしても、本当に広い屋敷ね・・・」 アイリスは独り言のように呟く。 パーティーのため、多くの使用人が忙しなく行き交っていた。 歩いているた二人の目の前に一人のメイドが立ちふさがる。 背が高く、二人が見上げる程だ。 黒髪長髪の青い目をした女性。その女性は首を傾げ、心が無いような声で言う。 「あなたちは見ない顔ね。新入り?」 呆気にとられていた二人は慌てて頷く。 「あ、はい。お・・私は水無月 依舟(いふね)。隣がアイリス・エマーソンです」 そう紹介すると、相手はふーん。と品定めするかのように二人を見る。 「私はフィース。ここのメイド長よ。悪いけど今忙しいから、あなたたちも早く仕事なさい」 そう言い残すとフィースは去った。 「・・・どうする?イブキ?」 「取り合えず仕事するフリだけでもしとかないとな・・。・・・!?」 二人は視線を感じ振り返る。そこには一人のメイドがこちらを見ていた。 銀髪の長髪で前髪がそろっている女性。暫くこちらを見たあと、踵を返して行ってしまった。 「・・・アイリス」 「うん、分かってる。・・・この屋敷はおかしい」 先程の女性から微かだが殺気を感じたのだ。少し調べる必要があると伊吹らは感じていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |