ASSAULT〜僕らの日常〜(完結) Misshon 15 校内激戦区 6 頭が弾けた構成員は糸が切れた人形のように倒れた。 「なっ!?」 もう一人の構成員は咄嗟の判断で窓の外にマック10を向けるも引き金を引く前に頭が弾け飛び、血を撒き散らしながらその場に力無く倒れる。 アイリスは窓の外をそっと覗き込む、こちらもやられては堪らない。 「別に隠れなくても平気だよ・・・」 そこにはポーカーフェイスのレナードがいた。手元のレミントンのボルトを操作し、空薬莢を排出している。 さっきのはレナードが狙撃したのだ。 「レナード?」 「他に誰がいるの・・・、帰って来ないから来てみれば・・・。そいつらは?」 アイリスは頭が半分ない死体を確認し、腹部に猟犬のエンブレムを発見した。 「やっぱり、ハウンド・・・」 レナードのポーカーフェイスが一瞬揺らぐ。それと同時にアイリスの焦りも再び沸き上がってきた。 「急がなきゃ・・・」 「アイリス。落ち着いて」 レナードはアイリスの手首を掴んで引き留める。 「落ち着いてるわよ!!」 「そうは見えないよ。それに脈拍もずっと速い」 アイリスの手首から脈拍がレナードの手へと伝わっていた。通常の二倍は速い。 「こういうときこそ落ち着かなきゃ、より大きな損失を防ぐためにも」 レナードは静かに伝えた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |