恋愛ロジック 6 俺のお弁当を半分くらい恭祐君に食べられたが、コーヒー旨いし、まぁいいか。 「ごめんね、お弁当半分くらい食べちゃって」 「いや、別に」 「このお礼はきちんとするから!何でも言って?」 そこで浮かんだのはたった一つの事だった。うん、これしかないだろ。これしかない。 「またコーヒーいれてくれればいいよ」 コーヒー旨いし、ちょっと飲み続けるともっと飲みたくなってくる。だからまた飲みたいなぁ、なんて思っただけで深い意味なんてなかった。 「………ねぇ」 「ん?」 「コーヒー上手にいれられる子がお嫁さんに来たら嬉しい?」 「他にもいろいろあるけど、上手かったらいいとは思いますけど」 「そっ…かぁ…」 俺はもう一口コーヒーを飲む。あ、そういえば言い忘れてた事があった。 「恭祐君じゃなくて恭祐でもいい?」 「えっ…」 「君ってガラじゃないし、敬語も使うのめんどくさくなってきた」 「う、うん!全然構わないよ!!」 「じゃあそういうことで」 なんかもういろいろ面倒くさくなった俺の教師生活一日目。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |