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†ポエム†
初恋
揺れる電車の中で
僕は君にに恋をしました
いつも同じ時間になると
君はいつもの場所へ座る
君はただ 難しそうな本を片手に静かに揺れる
時折見せる微笑みに
僕は恋をしました
毎日君を見たいから
君の側に居たいから
僕は君より少しだけ 早く駅に着くんだよ
気付いて欲しいけれど
僕は見ているだけでいい
君の姿を見られるだけで
僕は幸せを感じられる
光りに目を細める君も
走って飛び乗って来た君も
難しそうな顔の君も
僕にはとても眩しく見える
このままずっと乗って居たい
君の姿を眺めて居たい
そう願っちゃ駄目ですか‥?
そう考えちゃ駄目ですか‥?

ある日いつもの場所には
君の姿はなかった
どんなに捜しても 君の姿はなかった
僕は夢でも見ていたのかな
きっと僕は夢を見てたんだ
不意に過ぎる言葉も
電車に乗ってゆらゆら揺れる
君の姿は電車の中にはもう無い
電車の中には空席が一つ
僕の心に穴が空いた
大きな大きな穴が空いた
僕は君に手紙を書こう
僕の気持ちを詩にしよう
ホントは伝えたかった言葉を
君に届ける為の詩を

今日も僕はぽっかり空いた
席の前で詩を歌う
僕の声は小さいけれど
きっと君には届いているから
僕は歌い続けるよ
君が帰ってくるまでは
僕は叫び続けるよ
君の笑顔を取り戻す為に
僕の詩を電車は運ぶ
僕の線路が続く限り
僕と言う名の
電車が停まらない限り

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あきゅろす。
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