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逃げる。
ご飯は、美味しく幸せに

食堂は本館の生徒共一緒に使う為、他のクラスの前を通る為に授業中の生徒が何事かと葵達を見るが、葵は我関せずで欠伸をしながら歩く一夜や弥彦は威嚇する為に騒ぐ生徒は居なかった。

食堂について中に入れば、授業中の為に静かなものだった。

そこに良く見知ったボーイが葵を見て駆け寄って来た。

「お久しぶりです。安藤様。」

「ども。…でも、俺は生徒会長ではなくなったので主任さん自らのお出迎えは無用ですよ。」

葵の言葉に主任は形の良い眉を下げた。すると黙って見ていた藍が葵の袖をひいた。

「葵ちゃん。多分主任さんは生徒会長とか関係無く接してくれてたんだと思うよ。」

藍の言葉に葵はキョトンとして主任に目を向ければ、優しく笑って頷いてくれた。

一夜が不機嫌そうに主任を見やる。

「そうだろうな。
なんせ、こいつ自ら案内すんのお前だけだしな。
俺でさえされた事ねぇ。」

一夜の言葉に主任はニコニコ微笑むだけで、葵は何故と思い首を傾げた。

だが、弥彦が焦れたように声をかけた事で席に案内されたので深く考えない事にしたのだった。








葵は和食定食を頼んで、ボンヤリと外を眺めていた。

一夜達は、朝食を食べていた為にコーヒーだけ頼み一夜と弥彦は相変わらず口喧嘩をしていた。

和食定食が届いた時にバンっと食堂の扉が開いた事に、一夜達はそちらを見てゲンナリとした。

葵は気にせず食事を始めた。

「一夜!!!弥彦!!藍!」

甲高く煩い叫び声。
そして、名前で呼ばれて三人の眉間にシワがよった。

それをボンヤリと見ながら葵は食事を続ける。



「なんで葵が居るんだ?
お前Zクラスに行ったはずだろ!?

まさか…この三人も誑かそうとしてんのか!!

俺が許さないぞ!

一夜も弥彦も藍も俺の友達なんだからな!!!」

ガシャンっ!

カップが割る音が響いた。

両隣りに座る一夜と弥彦がカップを割ったようだ。

その時複数の焦った足音が聞こえて来た。

『『嵐っ!!!』』

そこには信者共が居て、一夜と弥彦の眉間のシワが更に深くなった。



[*退避しろ][ちょっくら散歩#]

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あきゅろす。
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