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皆さん静かにお願いします。
眠い

魅夜は先程のやり取りもすでに忘れつつあった。

魅夜の久しぶりの登場にFクラスは湧き上がった。他のクラスには【月】や【ラビリンス】のメンバーがいるのだが、何故かFクラスには居なかった。

Fクラスは【ギルド】と呼ばれるチームのメンバーばかりで皇帝と呼ばれる男が纏めているからと言う話しは魅夜も知っていた。

魅夜は興味が無かった。ギルドは別に月と敵対して居るわけでも無く、学園でも魅夜の敵なわけでもないので関心も無かった。

魅夜は周りの視線も気にする事も無くボーッと外を眺めて暖かい陽射しに欠伸を一つして、机に突っ伏してお昼寝モードにはいっていった。


魅夜は知らない。
寝顔を写メに撮られて、皇帝に送られているとは。







三限目の時に頭を叩かれた事で目を覚ます。

目の前にはニヤニヤと笑う教師には見えない風貌の赤毛にピアスをつけた英語教師の春風つくねがいた。

「つくねちゃん…痛い。」

春風の事をつくねちゃん呼び出きるのはこの学園でも魅夜ぐらいだ。

「久しぶりに顔を出したと思えば居眠りとは良い度胸だな。
前の問題解いてみろよ。」

つくねの言葉に欠伸で応えて立ちあがり、寝起きのせいかフラフラと前に出た。

そして、考える事も無く問題を一瞬見て解答を書いた。

つくねは満足気に頷いた。

「遅れを心配していたが、この問題を解けるなら大丈夫そうだな。」

「んー。」

魅夜の返事に苦笑しながら頭を撫でていたつくねは気になっていた事を聞いた。

「お前…八神と付き合っていた上に別れたんだって?」

魅夜は背伸びをしながら頷いた。

「んー。あいつが同じ学園でしかも笑えるランキングで一位の上に会長だったのは今朝知ったんだけどねー。

まぁ。もう関係ねぇーし。
俺の平穏の邪魔しなければなんでもいいや。」

この学園でもトップレベルの有名人を今日知ったと言う魅夜にクラスも春風も驚いた。

だが、なんの事も無いように言ってのける魅夜に凍えるような冷たさがあった事に龍騎が何をしたか皆悟った。

春風は優しく魅夜の頭を撫でて、それ以上は何も触れないで授業を再開したのだった。




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あきゅろす。
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