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皆さん静かにお願いします。
学園へ

次の日、光輝に起こされて学園へ戻る。監禁されていたため三ヶ月ぶりの学園だ。
まぁ。あと三日で今年の学園も終わりなのだが。

「魅夜の三ヶ月は彼奴が手を打っているから、進級にも影響はねぇ。」

魅夜は光輝が言う意味がわからないで首を傾げた。

「彼奴って?」

魅夜の言葉に今度は光輝が驚いた。

「いや、龍騎だよ。」

「えー。彼奴って同じ学園なの?」

「知らなかったのか?」

光輝の問いにも頷いて軽く欠伸をした。
光輝は頭を抱えた。学園で龍騎の存在を知らないものは居ない。
とは思ったもの、全校朝礼やイベントなど風紀は見回りがある為人が多いところが嫌いな魅夜は常に見回りをしていたのだ。

しかも風紀以外の者とは関わろうとしない為に学園内の情報に疎いのだ。

光輝は溜息をついて、龍騎の学園での立場を話した。

「…彼奴は俺達が通う学園の生徒会長だ。」

「ふーん。
あのランキングのトップか。」

光輝は眉間に皺を寄せた。
あのランキングとは学園の二大組織になる生徒会や風紀を決めるのに大きく関わるものだ。

生徒が投票する人気者ランキングで『抱かれたい』『抱きたい』ランキングである。

言っておくが、魅夜達が通う学園は男子高だ。思春期の男子高校生が閉鎖された空間に入れられると自然と性欲の対象が同性となってしまうようだ。

「なるほど。」

と魅夜は一人納得してバイクに乗る光輝の後ろに乗せてもらった。

魅夜は知らない。
自分はたった一人抱かれたい、抱きたいランキングどちらにも名前が上がっている事を。

抱かれたい五位、抱きたい三位なのだ。
何も知らない。



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あきゅろす。
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