皆さん静かにお願いします。
狼煙が上がる
三人組に捕まり揉みくちゃにされた魅夜だが、光輝に引っ張られてソファーの隣に座らされた。そして真っ直ぐ見つめられる。
誰もを魅了する光輝に真っ直ぐ見つめられても動じない魅夜は首を傾げた。
「どーした?」
「魅夜…。本当に龍騎の事は良いのか?」
「んー。俺さ。表情が変わらないし、気持ちを口にする事少ないから彼奴は耐えれなかったんだろ。
監禁されて一ヶ月で浮気をされた時は、怒ったし彼奴が『好きなのはお前だ!』って言った言葉を信じてたけど、今はもう俺の中で完全に終わったんだよ。
信じれねぇし、愛情もでねぇ。」
「そうか…。」
「光輝…お前がそんな顔をするなよ。
今の俺には痛みも悲しみも無いからさ。」
そう言った魅夜の頭を光輝は優しく撫でた。
それは魅夜にとったら心やすまる事で、気持ち良くなっていき次第に瞼が重くなり眠りについたのだった。
光輝はマスターこと望月要(もちづきかなめ)の自宅兼事務所に優しく抱きかかえて連れていった。
ちなみに要は、BARは気分でしている為に要が許した者以外はBARに入る事さえ出来ない。
自宅兼事務所には幹部とトップ2しか入れない。要が居ない時に入れるのはトップ2人だけである。
魅夜が龍騎の元に行ってからも要が掃除を常にしていた為魅夜の部屋は変わらずそのままで、魅夜をベッドにそっとおろした。
光輝はそっと魅夜の額に優しくキスをしてBARに戻った。
BARに戻ると、そこは魅夜が居た時には無かった殺気や苛立ちが立ち込めて居た。
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