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皆さん静かにお願いします。
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魅夜はジャケットからタバコを取り出して火をつけた。

(あー。携帯あいつ名義だから、置いて来たな。久しぶりに彼処に行くか…)

電車を乗り30分見慣れたBARが目に入り、止まる事無く中に入る。

中に入れば、久しぶりに会う仲間が酒を飲み騒いでいた。

「総長!今日はクリスマスですよ!!
ミィさん居ないっすけど、明るく騒ぎましょうよ!!」

「ば、馬鹿!お前!!」

「…てめぇら。殺されてぇのか。」

その時になってクリスマスである事に気付いた魅夜は、ボーッと眺めていた。

(クリスマスか…それにしても人多いなぁ。)

変わらずボーッと立っていた魅夜に一人の爽やかそうな男が魅夜の存在に気付いて目を見開いた。

「魅夜!!!!!」

男が声を上げれば、男が見ている方に一斉に目線が向き皆が驚き固まった。
だが、一切動じない魅夜は片手を挙げてのんびりと挨拶をする。

「久々。」

その瞬間、総長と呼ばれていた龍騎と同じように男も女も魅了するような外見を持つ男が魅夜の元に走り寄り抱き締めた。

魅夜は177cmと背の高い方だが、それ以上に188cmという10cmも高い男に抱き付かれてしまえば流石によろめいてしまう。

総長こと片桐光輝(かたぎりこうき)の背をポンポンと叩く。
そして、最初に魅夜の存在に気付き叫んだ爽やかそうな男、副総長の秋宮紅(あきみやくれない)も魅夜の側に立ち寄った。

「監禁は終わったのか?」

「というか。別れた。」

『えぇぇぇぇぇっ!!!』

魅夜の言葉に、仲間は声を挙げて驚いた。

何故皆が驚くかわからないで首を傾げた。
そして、これまでの事や今日の出来事を告げれば光輝は怒り狂い。紅は爽やかな裏に隠されたドス黒い笑みを浮かべた。

他の仲間は関係無しに、魅夜が帰って来た事を純粋に喜び、良く捨てたと騒いでいた。

魅夜はそんな光景をお酒を飲みながら、ボーッと見ていた。


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