皆さん静かにお願いします。
腹減った
二階席に上がるとまたも注目をあびる。
光輝と紅もすでに来ていて片手をあげて魅夜を呼んでいた。
狂弥と光輝も仲が悪いわけではないので一緒にむかう。
というか昼ご飯は狂弥が魅夜を誘うのが日常で、魅夜も受け入れて居るので光輝達も口出しはしないのだ。
「さっきの笛って、魅夜だろ?
久しぶりに聞いた。」
紅の言葉に頷いた。
「煩すぎた。迷惑だし。
面倒くさいけど俺、風紀だし。」
前半が魅夜の本音だろう。
円型のテーブルに光輝と狂弥に挟まれて座る。
すでに決まっていたのか和食定食を頼みテーブルに突っ伏す。
「行儀悪いなぁ。」
と苦笑しながら光輝が魅夜の頭を撫でるので、顔を軽く横に向けて光輝を見た。
「わかってるけど…何処に行っても見られてる気がするし、人の声が煩くて疲れた…。」
魅夜の顔は表情は変わらないが、長い付き合いでもある光輝達には魅夜の声色には疲れた様子が伝わって来た。
光輝は魅夜の料理が来るまで頭を撫でてあげていた。
その光景を面白くなさそうに見て居るのが、二階席でも奥にある生徒会が座るテーブルについている龍騎だった。
光輝や狂弥達はもちろん気付いているが、魅夜が気づく筈も無く黙々とご飯を食べていた。
ご飯を食べ終わってからデザートをのんびり食べて立ち上がる。
魅夜を待っていたように狂弥と光輝が立つのを見て魅夜が声をかけた。
「昼寝してくるから、来るなよ。」
魅夜から言われてしまえばグッと黙って渋々頷いた2人を紅が面白そうに見ていた。
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