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ゆるゆる
2

取り敢えず自分の書類が終わところで緑に電話をかけた。

数コール後緑が出る。

「ミー君。今、大丈夫ぅ?」
『うん。どうしたの?』
「ミー君は、今の学園の状態把握してるぅ?」
『あー。もちろんだよ。涼宮とは一応同じクラスだし。』
「うん。ならミー君はどうしたい?」
『…俺は何時でも愛夢さんの味方だよ。愛夢さんはどうしたいの?』
「ふふふ。ミー君は自分の事ももっと大切にしないとねぇ。
俺は、信者って呼ばれてる子達の気持ちは否定したく無いんだ。
勿論、職務怠慢に職権乱用は良く無いよ。だけど、"好き"って気持ちや"大切"って気持ちはわかるから。
蘭君1人が責められるのは間違ってると思うんだぁ。
だから、信者君達の親衛隊を政ちゃんと俺とほーちゃんとこの親衛隊で抑えようと思ってる。」
『…副会長の事許せるの?』
「要の事は許すとか許さないとかじゃ無いんだよぉ。
要はぁ、俺に愛するって事を教えてくれたのぉ。楽しかったし、幸せだった。それが、俺の独りよがりだったとしても俺にその気持ちをくれた要には感謝してるんだぁ。
まだ悲しい気持ちはあるよぉ。
だけど、それも大切な気持ちだから。
要が愛する人を見つけたんなら、応援してあげたいんだぁ。
人を愛する事って幸せな事だから。」

側で休憩していた政宗はギュッと眉間に皺が寄るのを感じた。

『…愛夢さん優しすぎるよ。』
「俺は、皆が言うほど優しくないんだよぉ。
ボーとして迷惑はかけるし、我儘だし、心配ばかりかけるし。」
『…足りないぐらいだよ。
今日の放課後会議だよね?』
「ぅん。そうだよぉ。」
『俺も隊長連れて行くよ。
仕事もするから、会長に伝えて置いてくれる?』
「ありがとう。ミー君。
生徒会室で待ってるね。」

話は終わり携帯を切る。
政宗を見ると、眉間に皺が寄ったままソファーで寝てしまっていた。
会長は普段から他の役員より仕事が多い。その上、今は副会長の分も負担しているのだ。

学園のそれぞれの委員会の会議に出席したりと、愛夢が休んでいた頃から1人で頑張っていたのだ当たり前に疲労が溜まっているのだろう。

愛夢は、足をソファーにあげて横にさせてから毛布を仮眠室から取ってきて政宗にそっと掛けた。

眉間の皺を消す様に撫でていれば、普段の威厳のある顔を緩め気持ち良さそうな寝顔になり、愛夢はクスッと笑うと他の役員分の残りの仕事をする為にデスクに戻った。



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